10月も下旬で涼しくなりましたね。ちょうどいい時期なので夏のわたしの夏の思い出でも書こうと思います。
夏の日、職場での出来事です。わたしの仕事には夜勤がありその日も夜勤の日でした。23時を回りある程度仕事が終わった頃、暇つぶしにとわたしは『不安の種』の記事を見ていました。2ちゃんねるのまとめスレッドが何かだったと思います。
『不安の種』とはチャンピオン系列誌で連載されている中山昌克さんによるホラー漫画で、日常に急に現れる怪異をオムニバス形式で書いた漫画です。読んだことがない方でも「おちょなんさん」と言う単語はもしかしたら見たことはあるかもしれません。
「おちょなんさん」は作中に出てくる怪異の一つでそのショッキングな見た目で『不安の種』の代名詞的存在になりました。映画化した際にも「おちょなんさん」の話が使われてたと思います。
話が逸れましたが、内容は出てくる怪異で打線を組んだり作者中山さんの話だったりまとめサイトではありきたりなものだったと記憶しています。そうこうしているうちに日付も変わり仮眠の時間になったので数時間睡眠を取ることにしました。
そこでわたしは夢を見ました。『不安の種』の作中の怪異や侍が出てくる夢です。一見関係のなさそうな侍は中山さんが他にも時代劇の漫画を描いているというのを見たからだと思います。夢というものは直前に見たものが出てきやすいらしく、夢だと気づけたのもあり存外怖さもなく冷静でいれました。
しかし体感で10分が過ぎたあたりで映像ではなく声がしたのです。
「エレベーター」
その瞬間全身に悪寒が走り目が覚めました。夢の内容で飛び起きるなんて経験はあれが初めてでした。仮眠室には私一人で鍵もかけていたため誰かの声でもなさそうです。
私の家にも職場にもエレベーターはなく直近で乗った記憶もありません。漫画内でエレベーターが舞台の話があったような気はしますがサイト内でその話に言及した内容の書き込みもほとんどなかったと思います。
職場の土地に何かいわくでもあるのか、そう考えながら仕事をしていくうちに怖さは取れていき退勤時にはほとんど夢の内容は忘れていました。ただ、なんとなくですがその日は家から出ずエレベーターもしばらく避けていました。
警告だったのでしょうか。乗ると何かがあるみたいな。そう考えると事前に危険を知れた私は幸運な方かも知れません。上でも書きましたがあの漫画で出会う怪異は基本的に突然、そして不可避なのが多いですし。
ただ、作者中山さんの書いた漫画には番外編があり、その内容は借りていたテナントで起きた霊障を題材にしたものです。うろ覚えですけど。作者は霊障が原因と見られる体調不良に見舞われるのですが、決まって起きたことを人に話すと実害が発生するのです。そして聞いた人にも。中には行方がわからなくなった方もいたそうです。何が言いたいかというと、もしかしたらこれからかも、という事です。
場所は伏せる
